樹木

2008年6月12日 (木)

現場便り

 最近施工させていただいた植栽などなど。

Img_1082  私の小さい頃からの友人のご実家。

ナンテンとヤツデはうちで預かっておりました。

新しいお家を建てられ、収まるべき場所へ。

Img_1084 ヤマボウシとウメを植栽。

竹の垣根をつくり、レッドロビンを植栽いたしました。






Img_1086 次は以前も紹介いたしましたが、坪庭。

元気のなくなってしまったマツを新しいものに変えました。

ここは日が当たらず、マツにとっては厳しい場所ですが、どうしてもマツを、ということでまたチャレンジ。

今回は少しでも日が当たるようにと、ちょっと背の高いものを入れました。

台車に載せ、5人がかりで80cmしかない通路を、枝をしおりながら、なんとか搬入。

その他にもイチイ、モミジ等植栽いたしました。

とても喜んでいただき、幸いです。

Img_1087 奥に見えるのが、マツくん。

この狭い通路を、運び入れました。




Img_1088 こちらのお宅は、芝張りをさせていただきました。

礫交じりの土を、15cmほど撤去し、客土施肥を施し、高麗芝を張りました。

Img_1089_2 とても喜んでいただいたのですが、今日現場を通りかかると、芝がちょっと元気がなく心配です。




Img_1097 こちらはあるお寺さんのシダレザクラ。

とても大切にしておられるのですが、ここ数年枝が枯れてくるということで、診断に伺いました。

Img_1091 かなり腐朽している部分も目立ちます。

Img_1098_2 診断書と御見積りを作成し、対策を提案したいと思っています。







毎年のことですが、この時期はなかなか忙しく有難いことです。

でも、どんな仕事も、一つ一つ丁寧にできればと思います。

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2008年5月25日 (日)

松に学ぶ

Img_1069  去年の春頃からでしょうか。面倒を診させて頂いている赤松。

「松の様子がいつもと違うので診に来て欲しい」と連絡をいただいてから、ちょうど1年。

それまでは、御主人が自ら剪定をされておりました。

「剪定がちょっと強いですね」と私が言うと、「いつもこのくらいだ」とおっしゃいました。

若いうちは強剪定に耐えられた赤松も、年を取り耐えられなくなりました。

ここ数年の異常な気象ももちろん影響大だと思います。







Img_1068_2  あれから1年。     

だいぶ元気になりました。

一年前の写真が見当たらず残念なのですが、去年の秋には非常に危険な状態にありました。

良くここまでいい芽を出してくれたと思います。

土壌改良や薬剤の散布、土壌注入。

いろいろ施し、芽だしの状況を確認して、枯枝の除去と若干の芽摘み、消毒と活性剤の散布、土壌への灌注を今回行ないました。

まさか芽摘みができるほど回復するとは、驚きました。

この樹の底力に感服いたします。

まだ、様子を見る必要がありますが、ほぼ回復したと考えます。

ご主人と奥様に伝えると、とても喜んでくださり、お茶をいただきました。






 しかし、この松の影で、治療しても枯れていってしまう樹も存在することも事実です。 

今も非常に厳しい状態の樹を診ています。

たぶん厳しいです。

つらい現実ですが、お客様にはそういうことを隠さず、自分の考えを、ありのままの真実を伝えることを、最近は心掛けるようにしました。




 喜びと悲しみ。

樹木医としては、私はまだまだだなーと思います。

あの時、ああしていれば。

そんな後悔がいつも頭を過ぎります。

回復した樹。枯れてしまった樹。

どちらの樹からも教わることはたくさんあると、最近思うのです。                                                                             

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2008年4月29日 (火)

いろんな管理

Img_1026  ひとくちに剪定と言いましても、樹の種類や大きさ、置かれている環境などによってその方法は変わります。

これは、桜。

きれいですね。

咲く直前、手を入れさせていただきました。

Img_1025
道路や建物の支障になっている部分は切除しましたが、あとは枯枝や絡み枝、徒長枝、胴吹を取り除いた程度です。

桜切るバカ、梅切らぬバカ なんて言いますね。

桜は菌に弱く、下手に切ると腐朽菌が入り込みます。

ですから、切り口には殺菌剤を塗ります。

本来無剪定のほうがいいと私も思いますが、限られた空間では正しい剪定をしてやるべきと思います。




Img_1032 こちらは、我が母校の小学校。

赤松と銀杏です。

5年くらいは手が入っておりませんでした。

よって、多少強剪定になっております。

予算の関係上、4、5年に一度しか剪定ができません。

仕方がないことです。

ならば、それを念頭に剪定するしかありません。

特に、イチョウくんはかわいそうな気がしますが、必要な枝は残したつもりです。

強すぎますかね?




Img_1030 こちらは、年間管理させていただいている、別荘。

大きい樹は年に一度。

低木や生垣は年に二度ほど。

西洋芝は月に二度程度刈ります。

西洋芝は施肥や草取り、エアレーションや目土入れと結構手間がかかりますが、手を入れればきれいですね。

Img_1031 白樺の白い幹肌がとてもきれいです。

手間はかかりますが、かければかけるほど答えてくれる木々たちに感動します。

それをわかってくださるお客様に感謝です。




いろいろな管理がありますが、樹のことを思いやる心こそ、真の樹木管理だと常々感じております。

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フィカスウンベラータ

 またまたブログがご無沙汰になってしまいました。

先日、知り合いの方から「フィカスウンベラータって入手出来ますか?」と尋ねられた。

フィカスウンベ・・・・?

何じゃそりゃ。

まさか植物とは。

観葉植物です。これです。

Img_1027 Img_1028

奥様が植物がお好きなようで、一鉢注文をいただきました。

今、とても人気があり、ネットでも売り切れ続出らしいです。

なんとか二鉢だけ仕入れることが出来ました。

人気があるだけのことはあり、ちょっとお値段も・・。

お客様には格安で?お譲りできました。

大変喜んでいただき光栄です。



 うちは貸植木もやっているので、もう一鉢はゴルフ場様へレンタルです。

フィカスウンベラータは大きい葉が特徴の桑の仲間のようです。

枝を切ると白い液が出ます。

ゴムの樹にも似ています。

まだまだ知らない植物がたくさんあり、日々お客様に教えていただいています。

感謝ですね。

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2008年3月 4日 (火)

柳の「樹生」

Img_0879  ブログ更新がご無沙汰になってしまいました。

先日、枝垂れ柳を植えさせていただきました。

前の記事で紹介した通りです。

道路拡張のため、伐採された代わりに植えました。

この柳の通り、付近の住民の方にはあまりよく思われていないようです。

ぐんぐん大きくなり、根は下水道の中まで入り込んでいるそうです。

Img_0880 古い町並みには風情があり、とても似合う樹だと思います。

芽吹きの時の黄緑色は、目にも鮮やかで、訪れた人を和ましてくれます。

Img_0881 樹には何の罪もありませんが、所変われば、見る人によっては、まったく違ったものに見えるようです。

そういう部分も十分考慮して、植えてやらねば、樹がかわいそうなことになってしまいます。

是非、この柳には幸せな人生、いや、「樹生」を送ってホシイモノデス。

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2008年1月29日 (火)

優しい剪定


 真冬ではありますが、先日ヤナギの剪定をさせていただきました。

他にもエンジュの剪定もさせていただきました。

ココに写真を載せようか迷いましたが、載せることにしました。

なぜ迷ったのかと言うと、多少強剪定だからです。


 ヤナギもエンジュも街路樹ですが、予算の都合上、年一回の剪定です。

役所の方も近くの住民の方も、「ばっさりやってください」とおっしゃいます。

気持ちはよくわかります。

ですが、樹は生きています。

電信柱のように伐るわけには、いきません。

役所の方にも住民の方にも少しずつ説明しています。

以前に比べ、だいぶわかっていただけるようになりました。

樹は切られただけ枝葉を茂らせることも。

ぶつ切りにすれば、細かい枝がうわーっと吹くことも。




でも、雨どいにヤナギの葉がつまり、家中水びだしになっってしまった事もあるご近所の方々のことも頭に叩き込んで、剪定しなくてはなりません。




 樹にも人にも優しい剪定。

とても難しいです。




200801151554000 剪定前と剪定後の柳。

200801151555000 強剪定ですが、残すべきものは残したつもりです。

植木屋さん、庭師さん、樹木医さん、一般の皆さん、それぞれの御意見をいただけたら幸いです。



 

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2007年10月 8日 (月)

恐れていたこと。

恐れていたことが起こりました。

Img_0659_2

9月19日初診

マツノザイセンチュウ被害確認。

毎年手入れをさせていただいている赤松。

奥様に救うことが非常に厳しいことをご報告。

無理だとわかっているが、最後まで面倒を見ていただきたいとのお施主様の希望により、薬剤樹幹注入。

殺センチュウ剤、活性剤。(無意味なことはわかっていますが・・。)

Img_0663

9月20日

薬剤投与。どんどん吸収されている。

葉は青い部分があるが、樹脂の流失がほとんどなし。

Img_0666

9月22日

葉の変色、顕著に見られる。

Img_0698

10月2日

伐採。

最後は葉の9割は真っ赤。

Img_0699

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この空洞部はマツノマダラカミキリと関係があるのでしょうか。

ご存知の方はお教えください。






お電話で、松がおかしいので診に来て欲しいと言われてから、15日。

本当に悔しい。

お施主様は自分の管理がいけなかったのかとお尋ねになられたので、これ以上の管理はありません、誰も悪くありません、助けられずにすみませんと、お答えした。

山の松枯れは頻繁に目にするようになった。

けれど、庭木では初めての経験でした。

まさか、この松を切らなければならなくなるとは、悲しいことです。

年輪を数えると百を超えてました。





 松枯れ被害を確認して10日後には真っ赤な状態で、奥様ももう切ってくださいとおっしゃいましたが、私には切れませんでした。

少しでも青い部分がありましたので、ひょっとしてまだ何とかなるのではないかと思ってしまう自分がいました。

これから先、こんなことを多く経験するのかと思うと、本当に悲しいです。

対処する方法はないものか。

松枯れ予防の樹幹注入剤もありますが、お客様から言われればそれも行いますが、幹に穴を開けるということにためらいを感じてしまいます。

また、葉の変色を確認してからでは、手遅れだということ。

なんとかならないものか。

 こうして、庭木の松がどんどん減ってしまうのでしょうか。

本来の粘りのある松の枝とは全く違う、ポキポキ折れてしまうような水気のない枝を切りつつ、不安に思った先日の出来事です。

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2007年9月17日 (月)

生と死

Img_0647
 樹を伐採しなければならないときがあります。

樹を植えるという仕事と樹を伐るという仕事と。

植木屋という職業は矛盾はありますが、その両極端の作業をしなければなりません。

10年ほど前の自分を思い起こすと、そのどちらも仕事として割り切り、ただの作業としか思っていませんでした。

2年前に樹木医になり、樹を伐るということがどういうことなのか、少しばかり考えるようになりました。

樹木をひとつの生命体としてみるようになりました。

しかしながら、人間が生活するうえで、はじめは必要とされていた樹が不必要とされ、邪魔になってしまう場合があります。

今回も大きくなりすぎて隣家の支障となったトチノキを伐採しなければならなくなりました。Img_0658

昔の自分ならためらいもなく、伐採しておりました。

今回は、伐採前にお酒を樹の根元に与えました。

今までありがとうという気持ちと、ごめんなさいという気持ちからです。

二人の職人さんにも同じようにしてもらいました。

一人はまだ二十代の職人です。

少しでも、そういう気持ちを持って作業して欲しいと思います。

何と言いましょうか、そのような樹に対する厳かな気持ちを持つこと、樹に敬意を払い感謝の気持ちを持てる職人に育って欲しいと思います。





Img_0645  話は変わります。

こちらは志賀高原の保養施設跡地です。

このようなご時世で、建物は取り壊されました。

国立公園である志賀高原では、写真のように建物の基礎なども全部撤去し、元の自然に還すようにしなければならないのです。

今回、植栽させていただいたのですが、樹種は志賀高原にも自生しているカバレンゲツツジでした。

Img_0646 植えたすぐ横の笹の中にも、レンゲツツジが自生していました。

元の自然に戻るには、時間がかかると思いますが、そういう気持ちを持つことは大事なことだと思います。

人間も自然の中に生かされているということでしょうか。





 この二つの仕事を思い起こすと、やはり矛盾を感じます。

でも、どういう気持ちで仕事に望んでいるかということが、とても大事なことだと思います。




 前段のトチノキの幹や枝は、薪ストーブの薪として、使われます。

最後の役目を、この冬、果たしてくれます。

 後段のレンゲツツジは国立公園の一部として、自然に還ってくれることと思います。


生と死。

その現場に立ち会っている自分。

ちょっと大げさかもしれませんが、そんな気持ちで仕事が出来たらと最近思うのです。

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2007年9月 5日 (水)

心とココロ

Img_0611  いつもお世話になっているお医者様のご自宅の植栽をさせていただきました。

西側の小さなスペースに、奥様ご希望のバラを植えました。

Img_0610 離れたところから見ると、こんな感じです。

現代的な建物の外観に、バラの花。

植えてみて、「なんかいいんじゃない」と我ながら思っちゃいました。

Img_0609 これは、リビング前の小庭。

エゴの株立ち。ツバキ。ツツジ類。

当初の設計では、飛び石や捨石、フッキソウやヤブコウジなどの下草も入っていましたが、とりあえずココまでということでした。

先日、奥様からお電話をいただき、気に入っていただけたようで、飛び石なども入れさせていただくことになりました。

有難いことです。





 話は変わりますが、昨晩、私が所属している地元の青年団体の会議に出席しました。

終了後、この団体の理事長さんから、ダンボールの包みを渡されました。

えっと思ったのですが、その中身は「なめたけの瓶詰め」。

(なめたけとは、エノキを加工したもので、ご飯のおかずに最高。)

理事長の会社は、特産品を扱っておられるのですが、このなめたけの製造もしておられます。

また他にも幅広く、事業を展開しておられ、長野県でも有数の優良企業です。



 そー言えば先日なめたけを注文しておいた事を忘れてました。

このなめたけ、僕も大好物ですが、うちの親父が好きで好きで。

朝も夕もこれでいけます。

・・・ということで、30瓶程お願いしておきました。

 公私とも多忙であるにもかかわらず、立ち話のほんとにちっちゃな注文を覚えていてくださったことにも感激でしたが、後で納品書を見てびっくり。

安い。

すぐ電話をいれました。

普通にお金を取ってくださいといいましたが、社員価格でいいよと言ってくださいました。

なんか、嬉しかったです。










最近、特に、人のつながりということに、とても感じるものがあります。

ちょっとした優しさや、ふっと感じる思いやりの心。

そんなことに勇気をもらっているような気がします。

仕事も一緒だと思います。


 「情けは他人の為ならず」

そんなことを感じる今日この頃です。



 

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2007年8月27日 (月)

樹を診ること

Img_0158_1thumb  以前治療をした赤松。

冬場に土壌改良をしました。

http://treedoc.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_99af.html

Img_0606 先日撮った写真です。

元気が出ました。

まだまだ油断できませんが、結果的には良い方向へいっているように思います。

ただ、どの治療が作用して樹勢が回復したのか。

複合的に、効果をもたらしたのか。

はたまた、何もしなくてもこのように回復したのか。

わかりません。

この松にしかわかりません。

「それがよかったんだよ」とか、「この方法が、効いたんだよ」とか。

喋って欲しいくらいです。



私は研究者ではないので、あまり細かいことを追い求めて研究する気はないです。

ただ、元気になって欲しいと思って、これからも樹をみていければと思います。




最近、樹を診るということの難しさを感じます。

同じ松でも、どれも違うんですね。

本に書いてあるから、そのとおりにやった。

でも、それが間違いだった。

相手が生き物だけに、ありえる事です。

だから、樹を診たいと思います。

一本一本の樹を一本一本診れるように心がけようと思います。

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