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2008年5月の1件の記事

2008年5月25日 (日)

松に学ぶ

Img_1069  去年の春頃からでしょうか。面倒を診させて頂いている赤松。

「松の様子がいつもと違うので診に来て欲しい」と連絡をいただいてから、ちょうど1年。

それまでは、御主人が自ら剪定をされておりました。

「剪定がちょっと強いですね」と私が言うと、「いつもこのくらいだ」とおっしゃいました。

若いうちは強剪定に耐えられた赤松も、年を取り耐えられなくなりました。

ここ数年の異常な気象ももちろん影響大だと思います。







Img_1068_2  あれから1年。     

だいぶ元気になりました。

一年前の写真が見当たらず残念なのですが、去年の秋には非常に危険な状態にありました。

良くここまでいい芽を出してくれたと思います。

土壌改良や薬剤の散布、土壌注入。

いろいろ施し、芽だしの状況を確認して、枯枝の除去と若干の芽摘み、消毒と活性剤の散布、土壌への灌注を今回行ないました。

まさか芽摘みができるほど回復するとは、驚きました。

この樹の底力に感服いたします。

まだ、様子を見る必要がありますが、ほぼ回復したと考えます。

ご主人と奥様に伝えると、とても喜んでくださり、お茶をいただきました。






 しかし、この松の影で、治療しても枯れていってしまう樹も存在することも事実です。 

今も非常に厳しい状態の樹を診ています。

たぶん厳しいです。

つらい現実ですが、お客様にはそういうことを隠さず、自分の考えを、ありのままの真実を伝えることを、最近は心掛けるようにしました。




 喜びと悲しみ。

樹木医としては、私はまだまだだなーと思います。

あの時、ああしていれば。

そんな後悔がいつも頭を過ぎります。

回復した樹。枯れてしまった樹。

どちらの樹からも教わることはたくさんあると、最近思うのです。                                                                             

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